直撃インタビュー｜中野区鷺宮の頼れる獣医「さぎのみや動物病院」

1年目は相模原キャンパスだったのですが、2年目以降は、卒業までずっと十和田キャンパスのある青森で過ごしました。入学前はずっと首都圏で学ぶものだと思っていましたので、最初は「ええっ！」と思いましたが（笑）、今思えば、自然に恵まれた環境のなかで伸び伸び学べてよかったな、と思っています。都会と違って娯楽も少ないので、勉強にも没頭できましたしね。

同級生や研究室の仲間とは、学内はもちろん、学外でも一緒にいることが多く、互いに仲間意識を持てたことも大学時代のいい思い出です。今は皆、全国に散らばっているので、あまり会う機会はありませんが、当時の仲間が全国で頑張っていると思うと、とても心強いですね。

家系に医師が多かったからか、将来はなんとなく医療系に、とは思っていました。それに動物が好きだったので、獣医師がいいかな、と。自宅で猫も飼っていましたしね。ただ、猫の世話はほとんど母親がやっていて、高校時代までは自分で動物病院に連れていったこともなかったんですよ（苦笑）。ですから、「こんな獣医師になりたい」という強いイメージや思い入れはあまりなかったですね。

ただ、研究室時代の先生が、泌尿器、腎臓病や透析を専門としていて、その先生からはとても影響を受けました。動物の命を救いたいという強い想いを抱いていらっしゃる方で、その姿を見ていると、自分もこんな想いを大切にできる獣医師になりたい、と思ったものです。いわばそこが私の獣医師としての原点かもしれません。

そうですね。近所にお住まいの方が多いと思います。また、ここは交通の便もよく、新宿、練馬、杉並あたりからも楽にアクセスできるので、周辺地域からいらっしゃる方も増えてきました。

来院された際に、ほっとできるような温かい環境づくりを心がけています。また、診察の際は、飼い主さまからの情報がとても重要になりますので、遠慮なく何でも話せる雰囲気も大切にしたいですね。
私自身、猫を飼っていたことがあるので、飼い主さまの気持ちがよくわかります。自分が飼い主として動物病院に行くとしたら、やっぱり穏やかで何でも話せる病院がいいな、と思うので、自分もその想いを忘れずに、よりよい場、医療を皆さまに提供したいと思っています。

自分で言うのも何ですが、当院のスタッフは、穏やかでやさしい人ばかりです。患者さんがいらっしゃるときも、スタッフだけのときも、本当に変わることなくみんな穏やかで、ギスギス感などが一切ないんですね。

また当院ぐらいの規模の動物病院ですと、獣医師は1人体制の病院が多いのですが、うちはあえて2人体制にしています。常勤医が2人いると、診療もスムーズですし、何かあれば相談できます。同僚の三島先生は、大学時代の後輩で、以前は同じ病院に勤務していた仲間。お互い何でも協力しあえる間柄なので、私もすごく頼りにしています。スタッフに恵まれた環境で仕事ができることは、とても幸せなことですし、こうした素晴らしい職場環境が、患者さまにとってのよりよい医療の提供にもつながるのでは、と思っています。

「ちくわ」は、以前、三島先生が勤務していた病院で生まれた子なんです。診療中は、迷惑にならないように、ケージに入れていますが、患者さまからも人気で、「ちくわちゃんに会いにきました」と言っていただけることも多く、とても嬉しく思っています。「ちくわ」というユニークな名前も、実は患者さんからのアイディアなんですよ。私たちスタッフがなかなか名前を決められずに困っていたら、ある患者さんが「ちくわ、なんてどうですか」と言ってくださって。いい名前をいただきました。

病院で猫を飼う事は開院当初からのスタッフみんなの夢でした。イタズラもしますが、いてくれるとやはりなごみますね。ちくわには、猫の患者様で輸血が必要なとき、ドナー猫として助けてもらうこともあるかもしれません。

2014年の年末に開院したばかりでずので、「これがうちの特徴です」とアピールできることはまだまだ少ないのですが、真摯な気持ちで動物、飼い主さまと向き合っていく気持ちを忘れずがんばっていきたいです。医師も常勤で2名おり、流れ作業ではなく、じっくりと向き合う診療を心がけておりますので、どんなことでも遠慮なくお話しください。

ペットとお散歩中に、「この病院は、どんなところかな」と気になったら、見学だけでもかまいませんので、ちょっと寄ってみてください。また、初めて猫や犬を飼うときのご相談も大歓迎です。ペットを飼うときの心構え、予防接種、病気、諸費用など、基本的なことを知ることは、ペットを飼ううえでとても大切なことです。そんなときの相談窓口としての役割も担っていけたら、と思っています。